無気力を感じていた

ここ最近、自分の中に無気力感があった。

毎日同じことの繰り返し。
朝起きては支度して、会社行って仕事して
家に帰れば休む間もなく、ご飯を作って子供たちのお世話をして。

ただただ、毎日をこなす事で精一杯だった。 
そのせいか、精神的に疲れ始めていた。。 

毎日同じことの繰り返し、心からゆったりする時間がない。 
自分は、何のために生きているのだろう? 
まるで、ただ金を稼いできて、家事育児をこなすマシーンのようだ。
楽しい事が…ない… 

こういった思いが込み上げる度に 

大きな無気力感を感じるのであった。 

しかし、ふとある日、新しく曲を作る事にした。 
自分が好きなジャンルで、自分の為に作ることにした。 

少し頑張って、早起きする。 
重たい体を持ち上げ、いつもの音楽部屋のデスクに座る。 

大好きな関口シンゴさんの音楽を聴きながら 
その音楽が織りなす、楽器やシンセの音色を一つ一つ自分の中に取り込んでいく。 

恥ずかしながら、関口さんの曲が好きと言いながら、楽音色一つ一つを自分の中に取り込んでいくのは初めてだった。 

その音色を聴きながら、自分なりに真似てみる。 

バスドラやハイハットの質感。ベースの質感、グルーブ 
ギターのEQ、鍵盤の揺れ 

細かい部分を何度も何度も聞いて表現していく。 
少しずつ、自分の音楽がもっとより良いものに出来上がっていく。 
表現したかったものが表現できるようになっていく。 

夢中だった。 
気が付けば毎朝音楽を作っていた。 

すると、ある時気づいた。 

曲を作り始める前にあった無気力感はいつの間にか無くなっていた。

自分の中に、前進している手ごたえや 
やりがい、充実が新たに見えてきたから。 

毎日、ほんとに時間が足りないから、一歩は小さいかもしれない。 

それでも、確実に前進している自分が嬉しかった。 

前に進んでいく事は、僕にとっての気力なのかもしれない。 

同時に、僕にとって音楽を作る事は、ただの道楽ではなく
生きていく糧となっていることも改めて気づいた。

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