今日も朝から、作曲をしていました。
今ご依頼を受けて作っている曲が、いつもあまり作らない、割とアゲアゲなやつなんで、根暗な僕が作ると、暗いアゲアゲソングにならないかとやや不安ですが,,.笑
根暗を振り絞って頑張っています(笑)
さて….
好きな事を仕事にしたい!
僕は前職の時、こんな思いを抱えていました。
”好きな事で働こう”
昨今、世間ではよく聞くキーワードであり、理想の仕事像のように思われますが
実際に、好きな事を仕事にする以前に、もっともっと大切な事があります。
それは…
「何が好きなのか?を明確にすること」
これが不明なまま、あるいは、あやふやなまま好きな事を仕事にしても
あれ?思っていたのと違う…
という結果になりかねません。
逆に、なぜ好きなのか?が明確になっていれば、好きな事と違うジャンルでも楽しく働ける。
僕は過去、好きな事を仕事にした経験があります。
珈琲が好きで、コーヒー屋さんで働いたり、自分で店を構えてイベント出店し、精力的に”好きな事”を仕事にした。
しかし、やっていくうちに
「何か違う…」
と自分の中に違和感を感じ始めていました。
なぜ違和感を抱いていたのかというと
当時、イベントでコーヒーの出店をしていた頃、何度か出店するうちに知った事があります。
それは
「一杯ずつ、こだわりのCoffeeをゆっくり丁寧に」とはいかないのが、イベント出店の現状だということ。
「すみません!コーヒー4杯ください!あ、あとカフェラテ2杯も」
なんて注文を一気に受けることもよくあります。
そんな時に、一杯ずつ丁寧に淹れてたらお客さんを20~30分程待たせることになる。
イベント出店は基本的にテイクアウトのお店なので、お客さんもそんなに待つことを考えていない。
「お時間かかります。申し訳ございません」
と言っても
「まだですか?」
と催促されることもある。
ゆえに、ハイスピードでのコーヒー提供が求められる。
忙しい日は、ひたすら珈琲を「淹れて提供するルーティーン」をハイスピードでこなす。
そう、この「淹れて提供するルーティーン」に違和感を感じていたのです。
その後、何度も出店を繰り返すたびに
「自分はなぜ珈琲をやっているんだろう?」
と分からなくなっていました。
そんな時に気づいたんです。
好きな事をやっていても
「何が好きなのか?」が明確になっていなければ、たとえ好きな事であっても、好きになれない。
僕は確かに珈琲は好きです。
でも、「淹れて提供するルーティーン」は好きじゃなかった。僕が珈琲を通した働き方で好きだったのは
「豆を焙煎し、理想の味を生み出すこと」そしてそれを、お客様に喜んでもらうことだったんです。
豆を焙煎し、理想の味を生み出すこと。
これはいわば、0から1を生み出すことでもあります。
つまり、この経験から僕は、「新しく生み出す事が好き」
という自分の”好き”の傾向を見出しました。
実はこの”好き”の傾向、音楽にも通ずるものがあります。
僕は、同じ曲を何度もスタジオで練習して、毎度ライブでやる事に飽きてしまいます。
それよりも、新しく曲を作ったり、アレンジをする方が好きなんです。
よって、現在はライブをやるミュージシャンではなく、作曲・編曲家として音楽を楽しんでいます。
また、現在の仕事も、設計職をやっており、0から1の設計も行います。
だから、仕事が苦じゃない。
そう、「新しく生み出す事が好き」な僕は、新しく何かを生み出す活動をしていれば
それが、ものづくりだろうが、設計だろうが、音楽だろうが、ジャンルはなんだっていいんです。
自分の”好き”の傾向を見つけて以来、新しい活動をする時に迷ったときは
「新しく生み出すことと関連があるかどうか?」
を、一つの指針にしています。
好きな事を仕事にしよう!
と思って、働き方を考える時、ジャンルにとらわれて考えるのではなく
「自分は何が好きなのか?どういう事が好きなのか?」を明確にすること。しっかり言語化してみること
そうすれば、おのずと自分の好きを生かした働き方が出来てくるはずです。